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-渦巻の家-

築100年の町家を曳家した後、敷地後方の残余地に2階建ての住居を増築した。この増築部分には、家屋の長年にわたる新賃代謝(増築/改築など)の結果生じた渦巻動線を立体化して封入していることもあり、「渦巻の家」と呼んでいる。上の写真はその東側外観。格子状の窓を通して、木格子の直方体が入れ子状に浮かぶのが見える(2006年5月)

同じく「渦巻の家」の吹抜け見上げ。木格子の直方体の入れ子構成がわかる。大直方体は910角格子、中直方体は455角格子、小直方体は227.5角格子で構成されている(2005年05月)

「渦巻の家」の2階へは曳家2階からアプローチする。扉をあけると木の氾濫とも言える風景が展開する(2005年05月)

2階廊下。2階和室をL型に囲む構成。廊下は和室より910ミリ高い位置にあるため廊下のみが浮いているようにみえる(2005年05月)

同じく、2階廊下。廊下は中直方体を形成する。左方の細かい格子内部には和室がある(2005年05月)

2階和室。写真に見える引違い戸は廊下に通じる。和室は廊下よりも910ミリ低い位置にあり、引き違い戸下部の格子は廊下が形成する中直方体から陥没する。和室で歩く人の足が1階吹き抜けからうかがえることになる(2005年05月)